瀬野和広＋設計アトリエ|自然と社会が、共に持続的環境形成が育まれる建築とまちづくりをするために。

昔風に柱をきちんと残すことを基本に。

最近は地方にあっても、大壁にして柱を隠すような建て方が多くなってきているが、この家は昔風にきちんと表していくことを基本にして建てた。化粧貼りした柱などは一本もない。そして垂木、手摺、階段、濡れ縁などでも意識して木の部分をそのまま見せている。平屋部分の東側、3間続きの和室の濡れ縁は庭に臨んでいる文字通りの濡れ縁。軒を135センチ張り出させることで雨戸をなくした。ここでしんしんと降り積もる雪を眺めるのはとても心愉しい。