農縁坐暮
のうえんざくら
山形県天童市
- 敷地面積
- 546.22m²(165.23坪)
- 建築面積
- 204.61m²(61.89坪)
- 延床面積
- 160.65m²(48.59坪)
- 竣工年
- 2024.01
- 構造規模
- 木造軸組構法
- 地上1階建
- 施工
- 齋藤工務店
- 内観撮影
- 長岡信也
世代循環を育む木の家づくり
坐風土間ラボ間取りをウラ山西山杉で「編み組み纏い」ながら、新規就農者家族の家づくり。出会いから7年越え。当時10年先の所謂iターンを目標に、奥様の郷里ここ天童での家づくり相談から始まった。西山杉は『やまがたの木』県産認証材として、やまがた森林ノミクス事業の一環材でもある。無い足回り材は、天竜葉枯らし桧を調達。土間ラボカウンター席は食卓となり、それは団欒の掘り炬燵へ延びる。対面台所も土間に降り、かつての農的立ち振る舞いが家事効率を上げる。更に奥上段には、家族のワークショップが続く。3人の男女子供達は、陣取り合戦を繰り広げながら、長さ3間の机を使いこなす。寝床は真上にそれぞれの基地が浮かぶ。ここにも仕切りある子供部屋はない。言うまでもなく「子供部屋で子供は育たない」から仕方ない。3人はこれから、ここでプライバシーの計り方を学んでいく。こうして平屋容積間取り一杯に、世代循環を育むための暮らし向きが導かれるはず。