4丁目かどおくの家
よんちょうめかどおくのいえ
中野区大和町 加藤さんのすまい
- 敷地面積
- 90.00㎡(27.22坪)
- 建築面積
- 52.14㎡(15.77坪)
- 延床面積
- 89.90㎡(27.19坪)
- 竣工年
- 2011.07
- 構造規模
- 在来木造軸組構法
地上2階建 - 施工
- 内田産業
- 木造コンサル
- 木童
家とまち、その繋ぎの間取り方を少しばかり。あるいは「藤棚の家」からの教訓
私たちの活動の拠点である大和町での家づくりです。それも4丁目「かどおく」とあっては緊張を伴います。様々なメディアでも紹介していただいた「藤棚の家」の裏手の家づくりだったからです。「藤棚の家」は、道が庭とばかりに縁側を公道にさらけ出し、暮らし向きのコンタクトができる開き方を目指すべきだと語り掛けています。この家との出会いで、私たちの家とまちの囲い方は、その場所の性格に合わせたカードの組み合わせでみちとまちに呼応する仕掛けづくりだと強く意識するようになりました。カードとは、庭や縁台、簀子扉や塀などの折り合いから生まれた空気感のことで、見る見られる関係の緩衝帯と捉えています。残念ながら、私たちの大和町の家の竣工を待たずして「藤棚の家」は解体されてしまいましたが、「4丁目かどおくの家」がしっかりとそのDNAを引き継げたと考えています。カードを開けたり閉じたり、緩やかに家とまちの繋ぎ役として機能する家づくりであればよいと思います。