瀬野和広＋設計アトリエ|自然と社会が、共に持続的環境形成が育まれる建築とまちづくりをするために。

多用途に働く家づくり。

つまり家族の多芸が、リビングに様々な社交場としてのプログラムを与えることになった。リビングの中心に建つ所謂大黒柱も、能仕立ての時には見附柱としての風格に変わる。その上で通常のリビングスタイルもこなすという機能充実の間取りになっている。家は人工エネ暖房に頼りつつも、まずは太陽熱と気流の建築的コントロールによる温熱効果を期待している。４面とも開口窓先には、隣家の緑の借景を切り取りながら、風道確保はもとより、奥深く抜ける視覚効果も楽しみたい。