瀬野和広＋設計アトリエ|自然と社会が、共に持続的環境形成が育まれる建築とまちづくりをするために。

津波で更地になった景色の中に、変わる大きなきっかけをつくりたい

震災直後から自らも被災者でありながら、炊き出し活動など地元の被災者のために尽力し、地域の復興と家族や子供のために懸命にがんばってきたお母さん(ママ)方。8ヵ月後にはNPOを立ち上げ「ワタママ食堂」をオープﾝ、仮設住宅の人々に毎日手作り弁当の宅配を行ってきましたが、店舗の解体により惜しまれつつ閉店。直後から地域の人々の再建への強い熱望を受け、資金面での様々な紆余曲折を乗り越え、再び再建の道筋が開きました。沿岸から200m、敢えて津波に被災し、何もない土地にもう一度まちが戻り、ばらばらになった地域の絆が取り戻されることを願い「ワタママ食堂」を再建することになりました。地元、宮城・栗駒産杉材100%の木のぬくもりあふれるZigハウスです。